・対象者 :開発畑一本で来た人が管理職になった、もしくは目指す人
・メリット:技術と経営の違いがわかる、部下への説明に数字的根拠を添えることができる
会社の決算資料が読めて、理解できるようになる
家計管理、資産形成の理解と実行にも役立つ
技術一本でやってきて、少し経営側のことを知るために何か始めないと、と思っている人や
自分の家計や将来を少しでも豊かにしたいが何から始めよう、と思っている人など向けに、
40代から簿記を始めた理系一筋人間の世界が大きく広がった経験をお伝えできればと思います。
目次
1. 仕事の経歴
2. 簿記3級の勉強を始めるに至ったきっかけ
3. 行動に移せるまでに至った要因
4. まとめ
仕事の経歴
・詳細は自己紹介の投稿に記載しています。ここでは時系列と役割の違いなどを記載します。
20代後半:LinuxやRTOSのドライバ開発の「担当」
要求仕様を実現するために、作って評価して提供する、といった
基本的には言われたことあたりを着実に遂行していた時期
30代前半:LinuxやRTOSのドライバ開発の「担当」+「チーム内リーダー」
担当作業に加え、内部工程管理やチーム内調整/育成など、
作ること以外の調整作業が増えてきた
30代後半:Windowsのドライバ開発の「製品化元リーダー」
作ることから卒業し、製品化企画や社内外調整、拡販作業、メンバアサイン、
チームマネジメントなど、より大きな単位でのリーダー業務が主となった
40代前半:ソフトウェア製品系の「管理職」
類似製品を統括し、よりシナジーを出して事業への貢献を目指したり、
新たな付加価値を生み出し、結果が求められる役割を担うようになった。
簿記3級の勉強を始めるに至ったきっかけ
・きっかけは、管理職になったことで、人事部門から推薦された社外研修に参加したことです。
・研修は「トップマネジメント」を学ぶことが目的で、参加者は複数企業から複数人参加し、
課長/部長職相当の人が参加するものでした。
・研修内容としては、経営に関する基礎知識やスキルはある前提で、以下のような流れで、
座学はほんの一部で、自分たちが企業方針を考えるのにほぼ時間が費やされました。
2.机上での経営課題と施策の立案(1day)
3.モデルケース企業に訪問し、実態を知る(2days)
4.実態を知ったうえでの立案内容の精査(2days)
5.モデルケース企業役員含めた発表(1day)
・技術一本&課長1年目の自分としては、経営成績(損益計算書=PL)や
財政状態(貸借対照表=BS)は見たことはあれど、内容を理解したり、分析したり、
そこから課題を見つけて方針を出すなど、到底できませんでした。
・ただ周りの参加者は、もう当たり前のように理解し、自分なりに思う課題を述べたり、
数値目標を立てたり、その根拠も見て、聞いて、感じたことを元に、確からしさを
含んだものとなっており、聞いていてなるほどと思わされることばかりでした。
・技術の場合は、狭く、深く、確実に、という感じでより円を狭めていく世界ですが、
経営側は、広く、適度に、確からしく、という感じで円を広げていく世界に感じ、
これまでに無い、全くの逆の思考回路と知識、経験が必要であることを思い知らされ、
大きな劣等感を感じました。
行動に移せるまでに至った要因
・これまで自分が仕事のポジションとして求められている役割というものが、
先輩の仕事内容や、周りのポジションの人の活動などを見て、具体的にイメージが
できており、そこのポジションの仕事ができるように、+αを磨いてきていたつもりでした。
・で、「管理職」になった際も、その延長で十分だろうと思っていたのですが、
この研修を受けた際に、「経営観点」を元にしたマネジメントが必要であることと、
そこの知識や技術が圧倒的に足りていないことに気づかされ、日々の開発に特化した
業務だけでは到底身につかないと思い、まずは、研修に参加していた、トップマネジメントを
学ぶ人たちが当たり前にできていた、損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)を
理解できるようになるところから、ということで、簿記3級の勉強を始めようと思いました。
・管理職は経営側。技術に特化し、課題が解決できたとて、その時間と資源を使った結果、
赤字になりました、では話にならないので、そこも理解&加味した上で検討や判断が
できる必要があるのだと思いました。
・当たり前のことなのですが、技術畑一本だと、この辺りが苦手?意識しないことが多く
今更感はありますが、それでも必要なことであると、自分が感じたわけなので、
まずは行動してみよう、と思った次第です。
まとめ
・私が簿記3級の勉強を始めたきっかけをまとめますと、以下になります。
・開発の「担当」「リーダー」「管理職」と来て、大きな壁に出会った
・壁=経営観点の知識や経験が足りていない
・まずは損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)を理解し、会社の経営が理解できる必要あり
・簿記が理解のために最適と知る
・技術はみんな特化の世界。簿記は弱いので自分の強みにもなる
それではアリーヴェデルチ