ゲームの中でもRPGが好きな自分が2023年から投資を始めたのですが、
RPGに置き換えた感覚を共有し、共感してもらえると嬉しいです。
・対象者 :RPG大好きで投資を始めたいと思っている人
・メリット:自分の勇者(お金)がコツコツ強くなっていく感じが味わえます
ゲームが好きで、投資を始めたい、さらに自分は保守的だな(麻雀やスロットなど)、
という人にはわかっていただけるかもしれません。
目次
選択しているインデックスファンドは何か
私はSBI証券で「emaxis slim 全世界株式(≒オルカン)」に投資しています
新NISAが騒がれ始めた2023年頃から始めたのですが、積立投資対象としては
オルカンかS&P500のどちらを選ぶかという感じでした。
選択するためにそれぞれがどういう特徴があるかを調べたのですが、ざっと言うと
・S&P500 → アメリカ100%
・オルカン → アメリカ60%+それ以外の国40% ※正しい構成比率はこちら
という印象でした。
私は基本的に保守的な考えなので、「1強」という選択が取れない性格です。
これまでの歴史で「S&P500」のほうが「オルカン」より年利が良いとされていますが、
それでも万が一を想定し、保険を用意しておきたく、アメリカが下降した場合でも、
それ以外の国に投資先があったり、自動で組み替えなおしてその時代の
最適解にしてくれる「オルカン」が精神的にもあっていると感じて選択しました。
RPGと相性がいいと感じた理由
積立投資とは、(余剰資金内&優良ファンド選択時は)いついかなる時も
コツコツと同じ額をひたすら投資し続けるのがよいものです。
雨が降ろうが槍が降ろうが、相場が良くなろうが悪くなろうが、です。
目的は15年先などの長期先のゴールですので、長期投資における
短期の上がり下がりは誤差みたいなものということです。
で、この「コツコツ」と「長期先のゴール」というのがRPGと相性がいいと感じるところです。
「コツコツ」
RPGの基本は、今できること=今倒せる敵を確実に攻略して、徐々に強くなり、
次のステップへ進んで攻略を進めていく、というものです。
RPGの楽しみの一つに、コツコツ頑張れば自分が確実に強くなっていることを
実感し、それが気持ちよくて、それを味わいたくて、同じ敵を何度も時間をかけて
倒していく作業が、これまた楽しくて仕方がない部分だったりします。
この楽しいと感じる部分が積立投資でも同じことが言えました。
「長期先のゴール」
RPGのゴールは、最後のボスみたいなものがいて、それを倒すことで
物語が完結し、ハッピーエンドを迎えるというものが多いです。
ストーリーの良いゲームなんかは満足度が高く、同時に攻略後の
喪失感にも悩まされるなんてこともあります。
積立投資の目的の一つに老後資金の形成があります。自分はこれを目的にしています。
この老後資金の形成がRPGでいうところのボスになります。
このボスの強さは自分で設定できるようなものに感じました。
ゲームのプレイ時間(= 投資期間)
×
経験値 (= 積立金額)
───────────────────
ボスを倒せるLv (= 目標金額)
まあこれのRTAはお金で解決できてしまうので、この世界のRTAは
全然面白くないコンテンツになってしまいますねw
NISAはゲームで表すとどういう効果か
結論から言うと、得られる経験値を100%でゲームが始められるものになります。
NISAは投資で儲けたお金にかかる税金を0にしてくれるもの(記事はこちら)
になりますが、表現すると以下のような感じでしょうか。
NISA非対象 = 税金が20%かかる = 得られる経験値が80%モード
NISA対象 = 税金がかからない = 得られる経験値が100%モード
という感じです。(普通に始めるといきなり縛りモードみたいなものですね)
さきほどボスを倒すLvは、「プレイ時間」×「経験値」としていましたが
得られる経験値が80%ですと、ボスを倒すLvに至るまでには時間が必要になります。
しかしNISAですと経験値が100%得られることになりますので、
早くボスを倒すLvに到達できます。
本当のゲームでは手ごたえ無いと面白くない場合もありますが、この場合では
自分でボスを倒すLv(目標金額)を上げて、自分で難易度調節できますし、
使わない手はないですね。
そして早くゲームクリア(俗にいうFIRE)したら、べつのゲームが
できるというメリットも産まれますね。
これまでの値動きで感じたこと
2023年からは株式市場はかなり好調だったようで、S&P500なんかは
類をみないほど伸びたそうです。自分の積立投資の結果を見ていてもほぼ増え続けてました。
しかし相場はかならず下がる時がくるので、投資初心者は下がったときに
びっくりしないように小額から始めよう。そして下がっても気絶したテイで
投資を続けよう、と言われていました。
実際に2025年の3月に大きく下落して、自分の証券口座の含み益がふっとんで、
マイナス域にまで達したこともありました。
あれだけ好調で膨れ続けていた利益も無くなるんだと、投資の世界の
現実を勉強できたタイミングでした。
ただ、実際にその局面に達してみたときに、「お、下がってきたということは、
将来好調に転調したときに大きく跳ねるための準備期間に入った」という感じで
思いのほかうろたえることはなかった自分がいたのがよかったです。
ここでもゲームの感覚で表現すると、
・敵が特技や魔法で守備力を上げてきた状態(=株価が下がっている状態)
・そのまま攻撃しても通常の半分しかダメージが出せない
・ならばターンは無駄に見えるけど、将来を見越して
ドラクエならば、上乗せ可能な「バイキルト」
FFならば、「ブレイブ」
MOTHERならば、「オフェンスアップ」
などのバフを実施。
・守備力が下がったとき(=株価が上がってきた状態)には通常攻撃の合計ダメージの
2倍にも3倍にもなるダメージを与えて、オーバーキルボーナスを得る
みたいな感覚です。
ターンを捨ててバフをかけるのは、行動が無駄になるリスクをとって
将来の効果を得る、みたいな感じですが、敵の特性やゲームの特性を
理解していると、成功するビジョンがあって信じて選択できていると思います。
投資の世界でも、勉強して具体的なイメージできると、おなじリスクを
取っていると感じて落ち着けた自分がいました。自分の経験に置き換えるとよいですね。
ファンドをパーティーに例えると?
ドラクエ3の「戦士」「魔法使い」「武闘家」「僧侶」で表現してみます。
「戦士」 :魔法系に強い = 物理「攻め」
「魔法使い」:物理系に強い = 魔法「攻め」
「武闘家」 :一発狙い = ロマン
「僧侶」 :補助役 = 保険
ちょっと語弊ありますが、こういった感じとしました。
これから冒険するRPGの世界では
物理職が覇権を握る世界か、魔法が覇権を握る世界かどちらだろう
攻撃一辺倒では攻略できない場合があるかもしれない
安定攻略もありだが、面白さや大きな効果を期待しながら冒険したい
2周目なので前回経験値を活かして違う攻略も経験したい
などなど。冒険始める前に考えることはたくさんあると思います。
私は冒頭書いたように、保守的なので、安定攻略系を目指す傾向にあり、
「戦士」「魔法使い」「僧侶」のまんべんなく対応できるパーティを好みます。
私が選択している「オルカン」はまさにこういう感じのファンドになっていて、
今後わからないRPGの世界でも、どういう変化にも大概は対応でき、
それなりの効果を発揮して攻略を進めていけるものになっています。
現在は例えば物理職優遇の世界とすると、その世界で好調なS&P500などは
「戦士」だけで固めたパーティー、といったイメージになります。
こういう感じでファンドの特性や構成を知り、
RPGの世界を攻略するパーティーでイメージしたときに、どのパーティーが
一番安心で
楽しめて、
納得できるか
を考えて選択すると、思いのほか続けられているので、参考になればと思います。
今後どうする予定か
結論としては、何も変わらず積立投資をし続けるだけになります。
信じたパーティーでまだまだ冒険が続けられそうなので。
心の持ちようとしては、まだまだ相場が下がってくれ(=守備力上がってくれ)、
そうすれば相場が上がったとき(=守備力が戻ったとき)にボスに与える
ダメージ(=含み益)がいくら出るのだろう、というロマン砲の準備をしている
期間と認識して、ワクワクして待ちたいと思います。
まとめ
・RPG好きの保守派はオルカン投資が合っている
・積立投資はRPGのレベル上げ
・老後の資金形成はRPGのボス
・株価が下がっているときはバフをかけてるロマン砲準備期間
・ファンド選択はパーティー選択
それではアリーヴェデルチ。